奇数は陰陽でいうと陽、9はその最大の数字、
それが重なる9月9日は大変おめでたい、という節句です。
陽の気が強すぎるのは不吉なのでお祓いを、という説もありますが
いずれにしても季節の美しい花であり薬効もある菊の花にあやかって
穢れをはらい健康長寿を願いましょうということのようです。
菊と不老長寿というと菊慈童とか枕慈童とよばれる中国の説話もあります。
先日までハマって懸命に見た『中国歴史宮廷ドラマ』に
盛大な重陽の宴のシーンがあり、あ、こういうことやるんだと認識をあらたにしました。
なにが学びになるかわかりません。
日本でも花札の図案に取り上げられるくらいには一般的な行事だったはずですが
最近はいまひとつ。花屋としてはがんばりたいところです。
市場の流通時期は全般に本来の季節より少し早いですから、菊は9月から豊富です。
切花では近年マムと呼ばれる洋菊系に色も形も華やかなものが増えました。
鉢植もナチュラルな仕立てのものがかろやかで花一輪ずつの表情がよく見えます。
花もちも抜群に良いですし、この時期おススメです!