初夏の女王

シャクヤク 満開とつぼみ
NEWS 024

シャクヤクの季節がピークを迎えようとしています。
栽培技術や流通の進化で一年中手に入る花が増える中、
シャクヤクは4月下旬から6月にかけてのほんの短い期間しか出回りません。
カチカチの緑色のつぼみが日に日にふくらんでほころんで大きく開くさまは本当に見事。
芳香を持つものも多く、突然ぱさっと壊れるように散る様子まで含めて
なんともドラマチックな花だと思います。

咲き方も単純な一重咲き、八重咲きにとどまらない多様さですし
色も2色の絞りのようなものや咲き進むうちに変化していくものなどもあり
華やかさはまさに女王の風格。
みるみるうちに咲くかと思えば、なかなか開かないことがままあることも
気難しい女王様風です。

凝った名前がついたものが多いのも興味をひかれます。
深山の雪、華燭の典、富士、酔月、白雪姫などなど…
最近はちょっと検索すればどんな花かはすぐ画像でわかるのですが
名付け親のインスピレーションを刺激した花の姿をいろいろ想像して
ワクワクしながら開花を待つ時間もシャクヤクの醍醐味かなぁと思います。
ぜひお気に入りの一輪をみつけてください。